一般社団法人東京都中小企業診断士協会

お知らせ

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新年のご挨拶

広報部

東京都中小企業診断士協会
会長 森川 雅章

新年あけましておめでとうございます。
皆様におかれましては、健やかに新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。

東京都心部では、外国人観光客やショッピングを楽しむ人々の姿が多く見られるようになってきました。道路や公園などの整備、大型のビル建設も進み、街の顔が変わりつつあります。東京都都市整備局のデータによれば、市街地再開発事業は現在事業中54地区、予定が17地区あり、全体では284地区で再開発が行われています。一方、環境分野では脱炭素や生物多様性の取組みが注目を集めています。このように相反すると思われることに対して、人々は思考を巡らせ、利便性と良好な環境づくりの両方を兼ね備えた施設を開発しています。半世紀前では、環境のことは考えずに都市開発や事業拡大のための設備投資をしてきました。その結果、都心部から富士山が見えるのは、冬の快晴で風の強い日だけでしたが、今は1年を通して都心部から富士山を望むことができます。

私達の生活環境、事業環境は日に日に変化しています。昨日までと同じことを明日からも続けるのか、今のままでいいのか、もっと明るい未来が来るように今を変えようとする思いがあるのか、このちょっとしたことを考え実行することができるかで、将来が大きく変わると思っています。

日本のGDPは新聞等の報道によれば世界で第4位になると予想されています。日本生産性本部発行の資料によれば、労働生産性はOECD加盟38か国中29位です。生産年齢人口は1995年をピークに減少を続け、少子高齢化もありさらに減少すると予想されています。宿泊業、建設業、運送業、飲食業、情報通信業など、さまざまな業種で人手不足が深刻な問題になっています。中小企業で働く人たちの賃上げの問題もなかなか解決できていません。

このような状況下だからこそ、目標をしっかりと定めることが大事です。目標達成には何をしなければならないのか、何を変えなければならないのか、何を辞めなければならないのかを決め、実行成果を記録し、計画と実績を見比べ、差異があればその改善を考える、いわば「PDCA」を回せる体制を作る必要があります。このような活動を下支えするのが私たち中小企業診断士です。企業の変革を事業者様と一緒に考える中小企業診断士に、お気軽にお声がけください。

以 上